トムネコゴのとむねこ堂

ずっと苦手だったものが、何かのきっかけでむしろ好きに転じるということが稀にあります。
僕の場合は、最近に見た映画の中でそれが起こりました。
その劇中で不意にヴァン・モリスンの歌が流れた時、あれほど苦手だったこの人の歌い方（たとえて言うと、まるで口の中に唾液が溜まっているような妙な歌い方）が、不思議なほど胸にすーっと染み込むのを感じ、「ああ、いいなぁ」と初めて素直に思うことが出来たのです。
僕は早速その曲が入っているアルバムを探して買って帰り、今では毎日のように愛聴しています。
そのアルバムは偶然にも20代の頃に聴いて苦手意識を持った1枚で、1本の素晴らしい映画を通して、僕らは約10数年ぶりに幸福な再会をはたしたのでした。
40代の今の僕にとって、ヴァンの歌声は力強い説得力を持って胸に迫ってきます。

ちなみに、映画のタイトルも劇中で使われているヴァンの曲の方も同じ『SWEET THING』と言います（どうやら映画の方はここから取ったらしい）。
どちらも素晴らしいので、気になる方は是非試してみて下さい。

さて、本題です。
・11月18日（木）と25日（木）は、どちらも18時半までの営業となります。
・11月23日（火）は祝日のため9時から19時まで開け、翌日の24日（水）が振替休業日となります。

どうぞ宜しくお願いします。
店主

余計なお世話かも知れませんが、見ましたか、デヴィッド・バーンの音楽映画『アメリカン・ユートピア』を？
え、デヴィッド・バーンを知らない？
トーキング・ヘッズも？
大丈夫です。
かく言う僕もだいたい似たようなものでした。
それでも2回見に行って、今は3回目をいつにしようかと思案しています。
なんと言うか、そんな映画なのです。

もし「そんな映画知らない」「聞いたこともない」と言う方がいたら、騙されたと思って、一度映画館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
「いやぁ、映画って本当にいいもんですね〜」とかつての誰かさんみたいに（古いかなぁ）、思わず感激するかも知れませんよ。

以上、こんな良いものを知らずに済ますにはあまりにも惜しい、と言う気持ちだけで宣伝してみました。
それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…。


さて、お知らせです。
明日の１０月２９日（金曜日）は、１８時閉店となります。
大変急で申し訳ないですが、どうぞ宜しくお願い致します。

店主


“サヨナラすることは、ちょっとだけ死ぬことだ…”と内心思っているかも知れない猫

本日10月15日（金）は、17時半までの営業となります。
急で申し訳ないですが、どうぞ宜しくお願い致します。

店主


“謹んで、お詫び申し上げます…”

Autumn Fair…というほどでもないですが、焼き菓子職人の“白いひげさん”より、秋の新作焼き菓子が3種も届きました。
・ミックスナッツのフロランタン
・チョコとシナモンのサンドクッキー
・いちじくとホワイトチョコのバターサンドクッキー
少し前には『紅玉りんごのジャム』も届いていますし、まだ『無花果のジャム』も健在です。
そしてもちろん、定番のチーズケーキも。

思わず目移りしそうなナインナップですね。
少しくらい太ったって、食欲の秋ですし、良いんじゃないでしょうか。

宜しければ、どうぞ。
店主

本日10月6日（水）は休みます(「彼」の様に…)。
すいません。

店主


“のんき、ノラねこ、ねごとをぬすむ…”

“今時こんな（古い、長い、あまり今日性があるとも思えない）小説は流行んないだろうな”
ときおり頭の方隅でそう思いながら、トルストイの『アンナ・カレーニナ』を久しぶりに読み返しています。
それでも世間には居るもんですね（捨てたもんじゃない）。
先日東横線の車内で、僕と全く同じ新潮文庫版の『カレーニナ』（木村浩 訳）を読んでいる中年の女性を見かけて、妙に嬉しくなってしまいました。
思わず、「それにしてもヴロンスキーはそんなに魅力的に僕は感じないのですが…。リョーヴィンには感じますよ。彼はなかなか立派な青年です。誠実で、真面目で、人間臭くもある…。あなたはどう思いますか？」なんてちょっと“トルストイ風”に話しかけてみたかったけれど、そんなことすると今は「なんとかハラスメント」だと言われそうなので（ブンゴウハラスメント？）、それは、まあ、よしました。
でも、トルストイのことをホットな話題として話せる人なんてなかなか居ないので、ちょっと残念…かな。

これだけ多くの作品で溢れている現在でも、狭いながらも古典にはちゃんとその生きるスペースがあって、僕はそこに行く度に心が落ち着くのを感じます。
ちょうど古い時代のジャズやバロック音楽、そして白黒映画に接している時と同じように。
それを世間では懐古趣味と言うのかも知れませんが、今のような時世にあっては、それらはとても貴重で、とてもhelpfulな存在となっています。
少なくとも僕にとっては。

マクラが長くなってしまいました。

さて、本題です。
10月6日の水曜日は、「もしかしたら」臨時休業となるかもしれません。
「もしかしたら」というのは、その日になってみないと営業出来るかどうか分からない、と言う意味です（前日のワクチン接種の為）。
当日の朝にその可否をブログでお知らせしますので、少々面倒ですが、6日にお越しの際には一度ご確認をお願いします。
なお、やむなく早仕舞いとなることもありえますので、どうぞご諒承ください。
宜しくお願いします。

店主


helpfulな存在の代表

お知らせ

20日（敬老の日）と23日（春分の日）は、朝9時から開いています。
宜しければ。

店主


散歩中に見つけて思わず撮った一枚。きれいですね。彼岸花でしょうか。でも、白い彼岸花ってあるのかしら…。（すると、聞き覚えのある京都弁が、どこからともなく聞こえきた）

「トリックどすえ」

（映画『彼岸花』より）