2022年12月25日

「大平高之作品展」後半戦始まってます。

新しい絵が届きました。
シンプルで素敵な絵。
画像だとどうしても伝わらないので割愛しますが、お寄りの際にはぜひじっくりとご覧になって見て下さい。
明るい日のある時間帯がお勧めです(店内暗めのため)。
大晦日までやってます。

店主

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大平印の素朴なポストカードたち。
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2022年12月14日

「土を耕し、種を蒔き、水をやって、後は待つ」

先日、約3年ぶりに「菅間一徳ソロ演奏会」が行われました。
それまでは数年に渡って季節毎に行われてきたこの小さな会。
派手に宣伝するでもなく、どちらかと言えばひっそりと、地道に続けてきました。
それでも回数を重ねるごとにお馴染みさんも増え、いつしか毎回席が埋まるような会になっています。
驚くのは、ジャンル分けの出来ない、あまりに独特な音楽性を持ったこの稀有な音楽家の会にこれだけの人が集って来るということ。
それは音楽そのものが持つ力とそれを生み出す人間の力、そしてそれらを共有するオーディエンスの(切実な)思いが、この様な状況を作り上げたのでしょう。
時間をかけてじっくりと取り組んできた事が、いつしか実りの時を迎えている…。
まるで農夫が作物を育てるみたいに、土を耕し、種を蒔き、水をやって、後は待つ、そんな感じで。

今回、3年と言う長いブランクが空きました。
それがどの様な形で現れるのかと半ば心配していましたが、演奏が始まって最初の一音で、それは杞憂だったと悟ります。
全くのMC無しでいきなりギターを弾き始めた菅間さんは“あの”菅間さんでしかなく、その音楽も、オーディエンスの思いも、前のまんまでそこに存在していました。
変わらぬ朝の光や大平高之の絵、それから時折通り過ぎる電車の音とともに。
「あー、やっとこの日が来た」
僕はそんなことを思いながら目を閉じ、懐かしいあのメロディーにしばし耳を傾けます。
すると胸にグッとくるものがあり、慌てて目を開けると、どこかで誰かが鼻をすすっている音が聞こえてきました。

菅間さん、オーディエンスの皆さん、佳い時間をありがとうございました。
菅間一徳の全作品が今トムネコゴに置いてありますので、この機会に聴いてみたいという方は、是非手に取ってみて下さい。
いい曲たくさん入っていますよ。

さて、菅間一徳の演奏会は終わりましたが、同日より「大平高之作品展」が始まっています。
大平さんの絵を見て曲が出来ることがある、という様なことを演奏会で言っていた菅間さん。
その菅間さんのCDのジャケットの絵を、大平さんはいくつか描いています。
そんな大平高之の作品たちを、お立ち寄りの際にはのんびりと、そしてじっくりと眺めてみて下さい。
もしそこで何かメロディーが浮かんだとしたら、それはきっと素敵な曲になるはずです。
ちょうど菅間さんが作った『August』(大平高之の同名の絵が元になっている)が、素敵な曲であるのと同じ様に。

「大平高之作品展」大晦日までやってます。
店主

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いかにも大平高之らしい絵のポストカードたち。
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2022年11月28日

三つのお知らせ

一つ
12月5日の月曜は18時閉店となります。
悪しからず。

二つ
12月11日日曜の菅間一徳ソロ演奏会『冬』の席は、朝・夕共に一杯となりました。
予約された方々、お楽しみに。
なお当日の喫茶営業は12時〜17時となりますので、お気をつけ下さい。

三つ
『冬』の演奏会の日から大晦日までの期間、久しぶりに大平高之の絵の展示をします。
と言っても『大平展』の様な大々的なものではなく、4、5枚の絵を店内の壁に掛けただけの小さな個展です。
大平さんの絵はトムネコゴと相性が良く、店の雰囲気にもよく馴染むので、珈琲を飲みながら、読書の合間に、ボーッとしながら、黙考のお供に、ゆっくりと眺めて下さい。
なにかと忙しないこんな世だからこそ、落ち着いた、静かな絵を。
期間中はポストカードの販売、そしてもちろん絵も売りますので、どうぞお楽しみに。

芸術の秋ですね。

店主

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posted by トムネコゴ at 08:42| 東京 ☀ | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月14日

再度のお知らせと、真新しいお知らせ。

先述したように、16日の水曜日は臨時休業となります。
皆さん、うっかりすることのないよう、お気をつけください。

そして、久々に菅間 一徳のソロ演奏会が決まりました。
かつては季節毎に年4回の演奏会を何年にも渡ってトムネコゴで行なっていた菅間さん。
春、夏、秋、冬と巡って来る度に2本のギターを持って現れ、セミや鈴虫の鳴く夜、雨音や雪の降るシンとした中を、何度聴いても胸に響く音楽を演奏をしてくれました。
僕は冗談半分で「季節は菅間さんが連れてくる」と思っていたほどです。
そんな特別な会が、約3年振りに復活します。

菅間 一徳 ソロ演奏会「冬」
12月11日 日曜日
・朝の部 9時開場 10時開演
・夕の部 18時開場 19時開演
各部とも2000円(+ワンオーダー)、要予約制(thomnecogo@gmail.com)
※当日の喫茶営業は12時から17時となります。

どうぞ、お楽しみに。
店主
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2022年10月28日

インタヴュー本『話しを聴くネコ』についての2、3の事と、お知らせ

今回僕がインタヴューしたのは喫茶店『かうひいや3番地』の店主と、リトルプレス『エフブンノイチ』発行人のお二人です。
『かうひいや3番地』はかつて吉祥寺にあった名店で、未だに根強いファンを持ち、個人的に最も通い詰めた店。
そこがある日閉店しているのを知って、僕は自分で「あの様な店を作ろう」とトムネコゴを始めました。(※現在は長野県の松本で営業)
一方『エフブンノイチ』はトムネコゴを大々的に特集してくれた初めての雑誌で、しかも僕が依頼されて文章を書くことになった最初の雑誌でもあります。
それは連載の様な形で今も続いており、その経験から『ネコのねごと』という自身初の本が生まれました。
そう考えてみるとお二人は共に恩人と言えます。
トムネコゴにとっても、僕自身にとっても。
今回の本が恩を仇で返す結果となっていなければ良いのですが…。

70代(店主)と20代(発行人)という世代も育った環境も全く異る二人。
それでもそこにはある共通項があって、それは「自分に正直に生きる」ということ。
このシンプルな命題にしがみつき、どこまでもブレずに取り組むこと。
おそらく活路はそうやって見出される。
結果がどうであれ、物事はそこから動き始める。
自身のこれまでを素直に語るお二人の態度はどこか晴れ晴れとしており、そこには仄かに自負のようなものが感じられました。
全く嫌味の無い、自然で、借り物でなくあくまでも自らの経験から生み出された、そんな自負が。

他人の人生を聴くことにはどれだけの価値があるのだろうか。
あるいはどれほどの意味が、そこには含まれているのだろうか。
それを言葉で説明するのは困難だけれど、そこには何かしらの手応えがあるのは確かで、だからこそ僕はその行為を前向きに捉えています。
小説を読んだり映画を見たりする事と同じように、そこには価値や意味を超えたもっと深く、もっと体感的なもの、言ってみれば「物語の共有」がある気がするのです。

二人の人間の来し方が詰まった本『話しを聴くネコ』、全国555個所の書店…じゃなかった、吉祥寺の外れにある喫茶店のみで販売中です。
よろしければ。

さて、お知らせです。
11月16日の水曜日は臨時休業となりますので、お気をつけ下さい。

宜しくお願いします。

店主

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「読んだ?『話しを聴くネコ』」「うん」「それで…本当にネコが人の話しを聴くの?」「知らん」
posted by トムネコゴ at 07:58| 東京 ☁ | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月06日

「本の地方発送について」

先日出したトムネコ本第2弾『話しを聴くネコ』(インタヴュー&エッセイ集)と、最初の本『ネコのねごと』(エッセイ集)は、どちらも地方発送しています。
遠方にお住まいの方で「読んでみたい」という人は、どうぞご利用ください。
下記のアドレスにその旨のメールをいただければ、追って詳細をご連絡します。
宜しくお願いします。
店主

thomnecogo@gmail.com

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「♬『話しを聴くネコ』発売日〜『ネコのねごと』も〜」(トムネコ児童合唱団)
posted by トムネコゴ at 09:37| 東京 ☔ | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月02日

「トムネコ本、出来ました」

第1弾『ネコのねごと』
2019年10月2日発売 570円

”「ねえ、あなただけの文章で本を出したら?」と言う妻の一言から、この小冊子のアイデアは生まれました。そして「そんな寝言みたいなことを…」と言うその時の僕のリアクションから、そのタイトルは生まれました。”(あとがきより)

トムネコゴ誕生のきっかけやその開業日に起こったこと、若い頃の思い出や母親について、ネコのこと…などなど、10篇の文章(エッセイの様なもの)が収められています。そこに大平高之が素敵な絵を、そして豊田真之がこれまた素敵な歌を、花を添える様に添えてくれました。自分で言うのもなんですが、なかなか良い本が出来たと思います。


第2弾『話しを聴くネコ』
2022年10月2日発売 700円

“今回の本をインタヴュー集にしようと考えた時、真っ先に思いついたのは『かうひいや3番地』の店主だった。僕にとって人生で出会った最も大切な場所であり、苦しかった20代のあの頃に心の拠り所となっていた店を作った人。”(本文より)

僕が聴き手となって、安藤 満(『かうひいや3番地』店主)と長尾 契子(僕が文章を寄せているリトルプレス『エフブンノイチ』発行人)の二人へロングインタビューを行いました。それぞれの人生を2〜3時間に渡ってじっくりと聴いています。「人の話しをちゃんと聴く」ことの大切さを、自分なりに形にした作品です。


以上2冊、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
店主

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posted by トムネコゴ at 12:12| 東京 ☀ | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする