2022年10月02日

「トムネコ本、出来ました」

第1弾『ネコのねごと』
2019年10月2日発売 570円

”「ねえ、あなただけの文章で本を出したら?」と言う妻の一言から、この小冊子のアイデアは生まれました。そして「そんな寝言みたいなことを…」と言うその時の僕のリアクションから、そのタイトルは生まれました。”(あとがきより)

トムネコゴ誕生のきっかけやその開業日に起こったこと、若い頃の思い出や母親について、ネコのこと…などなど、10篇の文章(エッセイの様なもの)が収められています。そこに大平高之が素敵な絵を、そして豊田真之がこれまた素敵な歌を、花を添える様に添えてくれました。自分で言うのもなんですが、なかなか良い本が出来たと思います。


第2弾『話しを聴くネコ』
2022年10月2日発売 700円

“今回の本をインタヴュー集にしようと考えた時、真っ先に思いついたのは『かうひいや3番地』の店主だった。僕にとって人生で出会った最も大切な場所であり、苦しかった20代のあの頃に心の拠り所となっていた店を作った人。”(本文より)

僕が聴き手となって、安藤 満(『かうひいや3番地』店主)と長尾 契子(僕が文章を寄せているリトルプレス『エフブンノイチ』発行人)の二人へロングインタビューを行いました。それぞれの人生を2〜3時間に渡ってじっくりと聴いています。「人の話しをちゃんと聴く」ことの大切さを、自分なりに形にした作品です。


以上2冊、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
店主

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2019年03月24日

「もちろん喜んでいます」

いくつかのお知らせ

本日24日の営業は(9時から)19時まで、明日25日は17時半までとなります。

「皆さま、うっかりする事のないよう、お気をつけ下さい。」店主拝

それと、春の演奏会『土と、白の色彩』、予約受付中です。
菅間一徳のギターと権頭真由のアコーディオンによる、静かだけれど、奥深い音楽。
日付 4月14日(日)、時間 19時開演(18時開場)、料金 1500円(とご注文)、
要予約(thomnecogo@gmail.comか080ー6502ー0406まで)。

「良い演奏会ですよ。宜しければ、どうぞ。」店主

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春らしい陽気になって来ましたね。猫ですか?もちろん、喜んでいますよ。
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2018年09月20日

“白いヒゲ”さんからの便り

ようやく涼しくなってきましたね。
すると登場するのが、“白いヒゲ”の焼き菓子です。
“白いヒゲ”とは、トムネコゴ専属の焼き菓子職人のことで、涼しくなってくると何処かから現れ、「そろそろ何か作りましょうか」、と、その季節の作物を使ったタルトやクッキーなどを焼いてくれます。
素性は…よく分かりません。
でも、そんな事分からなくたって、その焼き菓子はいつもとても美味しい。
まるで森の中で焼いた様な、自然の空気と味が、そこには詰まっています。

その“白いヒゲ”さんから、先日、『胡桃のタルト』と『栗のタルト』が届きました。
そして今回は『無花果のジャム』も作ってくれました。

どこかの森の奥、リスやキツネ、そしてネコが見守る中を、せっせと仕込みをしている“白いヒゲ”さんの姿が思い浮かびます。
それはまるで映画『バベットの晩餐会』での女主人のよう。

「次は何を焼こうかな。フンフン」

僕はそれの焼ける匂いがオーブンからもれ出し、風の便りとなって、トムネコゴに届くのを楽しみに待ちます。
しっかりと店を整え、“白いヒゲ”さんお気に入りの、ビリー・テイラーでも聴きながら。

珈琲のお供にでも。
店主

※焼き菓子やジャムは無くなり次第、あるいは、本人の気まぐれ次第で終了・変更となりますので、悪しからず。

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彼も見守っていたのかしら。いつに無く真剣な眼差しで。「そんな切り方じゃあ、素材が死んじまいますよ!ペロペロ」


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2018年08月25日

ひとりの時間

『1/f』(エフブンノイチ)と言う雑誌を知ってますか?
取材からインタヴュー、写真、執筆、イラスト、編集、出版・発行までをたった1人(!)が手がける小さな雑誌です。
サイズは小さくても内容はドッシリとしていて、初めて読んだ時に「しっかりとした内容だなぁ」と感心したのを覚えています。
たまに見かけるこの手の自主出版のミニマガジンとは違う“重さ”をそこに感じました。
その“重さ”は、どこか『暮らしの手帖』と通じるところがあるかも知れません。

長尾契子さん(と言うのが『1/f』発行人の名前です)が初めてトムネコゴに来た時のことを不思議に覚えています。
1人で来てソワソワと窓際の席に着き(少し挙動不審?)、珈琲とケーキを頼んでしばらく何かの本を読んでいました。
そこまでの映像が僕の記憶にうっすらと残っています。

それから何度目かの来店時に「実は私(わたくし)こういう雑誌を作っているものですが、良かったら読んでみてもらえませんか」と手渡された1冊が『1/f』との出会いでした。
その時も、長尾さんはソワソワとしていました。

「次の号は“ひとりの時間”がテーマなのですが、良かったらマスターの話を聴かせてもらえませんか」そう声をかけられたのは何度目の来店時だっただろうか。
お会計の時、先の1冊を読んで「感心した」ことを率直に伝えたのが口火となり、いつになく続く会話の中で、不意に、長尾さんはそう言いました。
「もちろんオーケーですよ。あの様な雑誌に載せてもらえるのはトムネコゴとしても嬉しいです」と気軽に応えたものの、まさか18ページもの特集記事になるとは夢にも思いませんでした。
(普通、だいたい1ページ以内。18ページと言うのは…)
「では取材日程は後日改めてメールで」と頭を下げて帰って行った長尾さんは、やはりソワソワとしていました。
(その後のやり取りの中で、あの雑誌を長尾さん1人が作っていることを知り、僕は新たな感心をする事になります)

初夏の良く晴れた朝、トムネコゴにて行われたインタヴュー、“ひとりの時間”をテーマに僕が語ったことは、孤独について、夢とその喪失、トムネコゴが生まれた瞬間とそれ以前のこと、小林カツ代さんのこと、そして猫…などなど。
取材は3時間以上に及び、終わった時の心地よい疲労と空腹感が、その日の充実度を表していたような気がします。
(最後にちょっとしたハプニングがありましたが、詳細は本誌を読んでのお楽しみ)

その『1/f』vol.6 “ひとりの時間 Solitude time”号が刷り上がったと連絡が入ったのは、異常に暑かった夏もようやく終わりに近づいた頃。
それをわざわざトムネコゴまで届けに来てくれた長尾さんは、もうあまりソワソワしませんでした。
店の入り口でしばらく立ち話をして、「それでは」と言って帰ったその姿に、ひと仕事終えた人間の清々しさのようなものが感じられました。
僕はそれを見送り、扉をちゃんと閉めて(トムネコゴの扉は店主と一緒で建付が悪い)、手元に残った小雑誌をめくります。
そこには、あの“重さ”がしっかりと存在しています。


本誌の中でも触れていますが、トムネコゴはもうすぐ10周年を迎えます。
その節目の年に、この様な大きな記事を書いて貰えたこと、トムネコゴ一同(店主と猫)とても嬉しく思います。
この小雑誌を読んでみたい方は、どうぞ『1/f』(通称 エフイチ)のホームページを覗いてみてください。http://ehubunnoichi.com/
トムネコゴにも若干数置いています。※vol.6のみ
店主

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「他の人間と1時間いると、そのX倍した時間だけひとりになる必要がある‥‥孤独は人間の幸福に欠かせない要素だ」グレン・グールド
posted by トムネコゴ at 08:24| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月14日

そりゃ無いです。

お知らせ その2

9月の1(土)、2(日)、3(月)は臨時休業となります。

その代わり、と言ってはなんですが、4(火)を振替営業します。

ご迷惑をおかけしますが、どうぞ宜しくお願いします。

店主

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振替営業だってよ。行ってみる? フラペチーノとかあるかな。そりゃあるでしょ。

※無いです。(店主)
posted by トムネコゴ at 17:45| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月13日

四人の決意

お知らせ

8月19日の『菅間 一徳、夏の演奏会』は満席となりました。
どうもありがとうございました。
予約された方々、お楽しみに。

尚、当日の喫茶営業は17時までとなります。
うっかりすることのないよう、お気をつけ下さい。
店主

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満席だってよ。すげぇな。オレらもやるべっ。よっしゃ!
posted by トムネコゴ at 09:57| 東京 ☁| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月09日

オナラとお知らせ

僕は毎朝約40分、歩行ともウォーキングともつかない(間を取ってホーキングと呼んでいます)軽い運動を日課としています。
それは歩行ほど自由気ままではなく、ウォーキングほどせかせかしない。
言うなれば「身体の事を考えながら、しっかりと歩く事に集中する行為。」
それを、近所の公園(とても大きい)で、やります。

先日ホーキングしていたら、目の前をウォーキング中のおじさんが「ぷっ」とオナラをしました。
僕はびっくりしてその後ろ姿をしばらく眺め、軽く頭を振って、またホーキングに戻ります。
するとまた別のウォーキングおじさんが、今度は「ブッ、ブッ」と2発の大きなオナラをして、僕を追い抜いて行きました。
周りに居た他の公園利用者の人達は、知ってか知らずか、何事も無かったような顔をしています。(でも何となくその肩が震えているように見えた)
朝の公園は清々しく、樹々は青々として、何処かで鳥の鳴く声がします。
「この清々しさは、おじさんのオナラぐらいじゃビクともしないな」
そう思うと妙に楽しくなり、その気分のまま、ホーキングを続けました。

オナラの効用?
まさか。

ただそれだけの話


さてお知らせ。
本日 9日はもう一つの定休日(第2水曜)です。
うっかりする事のないよう、お気をつけ下さい。店主


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オナラと言えば小津映画『おはよう』を思い出します。写真は小津さんのお墓がある円覚寺の山門を出た辺り。あまりに画になるので思わずパチリと撮りました。綺麗ですね。
posted by トムネコゴ at 12:26| 東京 ☔| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月24日

いきものの音と、お知らせ

まず耳を澄ますこと。
そして、そこで起こっている事を肌で感じること。
先日行ったミロコマチコ展でそんな事を考えました。

そこでの時間は僕にとってはとても有意義なもので、その時に感じ、心に留まった思いを、これからゆっくり言葉に出来るといいなと思っています。
そんな事を思わせる展示会でした。

興味のある方はどうぞ。
世田谷文学館でやってます。


さて、お知らせ。
本日のトムネコゴは夜の演奏会のため、喫茶営業は17時までとなります。
うっかりすることのないようお気をつけ下さい。

今日は晴れましたね。
猫も喜んでいます。

店主

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いきものの音がきこえますか?(ゴロゴロゴロ…)
posted by トムネコゴ at 08:52| 東京 ☁| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月14日

宣伝も兼ねた、お知らせ

少し前から、トムネコゴではキビヤベーカリーのパンを出しています。
これは鎌倉にある天然酵母のパン屋さんで、そこで焼かれるパンやスコーンやクッキーはどれも美味しく、猫のイラストも可愛く、個人的に愛着を持っているお店です。

トムネコゴでは以前からそのクッキー(アーモンド)は出していました。
そして最近、チョコパンとふすまパンの2種類をそこに加える事にしました。
自分で言うのも何ですが、これは本当に美味いです。

天然酵母を使ったパンなので若干の酸味があり、それが中のチョコと絶妙な味のバランスをみせます。
しかもパン自体がズッシリと重く食べ応えがあり、ちょっとした腹ごしらえにもなります。
オーブンで焼いて出すので外はパリパリと固く、割ると溶けたチョコがトロトロと流れ出し、「あっ!」と思う間に素早く口に運んでモグモグ。
すると酸味と甘味が口中に広がり、噛むほどに味が出て、気がつくとなんとも言えない満足感が…。
良かったら一度お試し下さい。
以上、手前味噌な(チョコパンの)宣伝でした。

さてお知らせです。
本日(14日)はもう一つの定休日(第2水曜)です。
うっかりする事のないようお気をつけ下さい。

それと24日の演奏会『waterside』の席は残り僅か(2席と訳あり1席)です。
気になる方はお早めにどうぞ。

今日も良い天気ですね。
猫も喜んでいます。
店主

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posted by トムネコゴ at 11:27| 東京 ☀| Comment(1) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月28日

3月5日のこと

お知らせ

誠に申し訳ありませんが、3月5日(月)は17時閉店となります。(すいません)

その代わりと言っては何ですが、その日だけ9時にオープンします。
朝ネコゴ、という感じで。

ご不便おかけしますが、どうぞ宜しくお願いします。
店主

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「申し訳ない」
posted by トムネコゴ at 09:06| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月14日

『waterside revisited』

去年の2月5日に『waterside』と言う演奏会を行いました。
菅間 一徳、権藤 真由による二人だけの演奏会。
ギターの音色とアコーディオンの響き、それらが重なり合ったり離れたり、そのグラデーションが絶妙であった演奏会。
「不覚にも涙が…」とその日参加したあるお客さんに言わしめた演奏会。
それは手探りだけれど確実に、聴く人の胸を打った演奏会であったと思います。

あれから1年近くが経ち、再びあの会を行う事になりました。
僕としてはあの夜を再訪(revisit)する気持ちです。
良かったらあなたも訪れてみませんか?

『waterside』
菅間 一徳 ギター、権頭 真由 アコーディオン
日にち 3月24日(土)
時間 18時開場、19時開演(出来るだけ18時半ころまでにお越し下さい)
料金 1500円(プラスワンオーダー)
予約・問合せ 080ー6502ー0406かthomnecogo@gmail.comまで。


それから本日2月14日は待ちに待ったバレンタインデー‥‥じゃなかった、もう一つの定休日(第2水曜)です。うっかりチョコ持ってトムネコゴに現れることのないよう、お気をつけ下さい。(そんな人はいませんね)
店主

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先日菅間さんから差し入れされたたい焼き。「み、み、水辺で捕れました」と言ってました。(もちろん真っ赤な嘘です。すいません)
posted by トムネコゴ at 07:46| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月10日

2つのお知らせ

1つ。
14日の菅間一徳 ソロ演奏会『冬』は(ほぼ)満席となりました。※
どうも、ありがとうございました。
予約された方々お楽しみに。
尚、当日の喫茶営業は17時迄となります。
うっかりすることのないよう、お気をつけ下さい。

※ワケありの席が後1席ほどあります。気になる方はお問い合わせ下さい。

2つ。
本日10日はもう一つの定休日(第2水曜日)です。
こちらもうっかりにお気をつけ下さい。

今日は良い天気ですね。
猫も喜んでいます。
店主

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posted by トムネコゴ at 11:39| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月07日

「言葉のない詩」

またここから、ソロを弾いてはじめます。
1/14 sun 井の頭・喫茶トムネコゴ
麓 みたいな、場所です 僕には 。
お邪魔しますが、あって
また、来させてくださいが、あって
来るときと、帰るときでは
自分の 何か が、少し変わっていることを思う。
まだしっかりと、冬の日に
よろしければぜひ、お越しください。
菅間一徳

菅間さんの言葉です。詩味がありますね。
彼の音楽にも、それはあります。

僕は彼のことを現代の吟遊詩人だと思っています。
各地を放浪し、自作の詩を吟誦・朗読する人。(『広辞苑』より)
でも彼の場合は言葉ではなく、ギターの響きと風の様な旋律とで内なる詩情を表現する。
普段は口下手な人ですが、ギターを持つと雄弁に、その「言葉のない詩」を誦み始めます。

『言葉のない詩』とは、彼の作品のタイトルでもあります。
それから他に『11月1日の詩』や『時の詩』というのもあります。
「詩」(poem)は彼にとって身近な存在なのかも知れません。

現代に「詩」は生きているのか?(あるいは実際的な力を持っているのか?)
もちろん生きて(持って)います。(ですよね?)
僕は日常的に「詩」を楽しむ人間ではないけれど(散文的な人間なので)、それでも菅間さんの様な人の演奏に耳を傾けていると、それが確かに息づいているのを強く感じることがあります。

残席僅か。気になる方はお早めにどうぞ。
店主

菅間一徳 演奏会『冬』 完全予約制
時間 6時開場 7時開演(※出来るだけ6時半頃迄にお越し下さい)
料金 千円(プラスワンオーダー)
予約・問合せ 080ー6502ー0406かthomnecogo@gmail.comまで。

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2017年12月14日

『歌が あったでしょう』

お知らせが2つ。

まず1つ。
来年1月14日(日)に菅間一徳のソロ演奏会『冬』があります。
それは季節毎に行なう、小さな演奏会。
菅間さんが居て、楽器があって、歌がある
お客さんが居て、珈琲があって、歌がある
そんな音楽会です。

演奏会『冬』 完全予約制
時間 6時開場 7時開演(※出来るだけ6時半頃迄にお越し下さい)
料金 千円(要ワンオーダー)
予約・問合せ 080ー6502ー0406かthomnecogo@gmail.comまで。

2つ目。
トムネコゴの年末年始は、
12月30日から1月3日までの5日間、11時ー7時(元日だけ5時迄)で営業します。
2日の火曜も営業して、振替休日はありません。(4日から通常通りになる)
そして、もちろん、年越しパーティーもありません。

店主

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我が家では最近「柚子風呂」が流行っています。プカプカと湯船に浮かんだ柚子を見て、クンクンとその香りを嗅いで、最後に、ムシャムシャと食べる。これが僕にとっての「柚子風呂」の楽しみ方です。(美容や健康のことはよく分かりません)
posted by トムネコゴ at 07:40| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月12日

「ドキリとする事」

朝食が済んで、いつもの様にコーヒーと甘い物を食べながら妻と話をしていると、突然「今日何の日か知ってる?」と訊かれました。
この質問はちょっとドキリとしませんか?(特に男性の皆さん)
僕は冗談じゃ無く大切な日をすっかり忘れる事があるので、尚更のことかもしれませんが。(お互い気をつけましょう)
それで今朝は「何かの記念日だったかなぁ…」と咄嗟に緩んでいた脳を引き締め、改めて今日の日付を思い出してみると、12月12日…そう!、小津安二郎の誕生日であり、そして、命日です。(誰も知らない?)

小津さんは1903年12月12日に生まれ、1963年12月12日満60歳の誕生日に亡くなりました。

その遺体を北鎌倉の自家から運び出す時に、生前親交のあった作家の里見クは、男泣きをしてそれを見守っていたそうです。
そして女優の杉村春子と原節子は、湿っぽいのを嫌った小津さんの意思を汲んで“涙の無い通夜”が行われていたその会場で、人前も憚らずに慟哭したそうです。
明治の男性が人前で涙を見せるのは(おそらく)よっぽどな事だったと思うし、どちらかと言えば気丈なタイプの二人の女優が(これも人前で)慟哭すると言うのは…。
皆んな小津さんが好きだったんだですね。

僕は昨日小津さんの墓参りに行ったことを『富猫堂』に書いてアップしましたが、今朝妻からあのドキリとする質問をされるまで、今日が小津さんの命日(であり誕生日)だと言うことに気がつきませんでした。
そしてもしその質問をされなければ、里見クの男泣きも、春さんと原さんの慟哭の事も、しばらくは思い出さなかっただろうと思います。
これらの事実は僕にとっては重要な事なので、なんだか凄く得したような気分になります。
こんな事があると、「ドキリとする質問も悪くないかな」、と思ったりします。(心臓には悪いのでたまにでいいですが)

さて、お知らせ。
明日の13日はもう一つの定休日(第2水曜)です。
うっかりすることの無いよう、お気をつけ下さい。店主

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「うっかりするなよ〜」ウッカリーナ三重奏団
posted by トムネコゴ at 09:24| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月20日

「とても大胆で、すごく大きな試み」

ピアニストのグレン・グールドは、まだ若い31歳の時、突然、聴衆の前での演奏会(コンサート)を一切やめてしまいます。
当時の彼は、おそらく世界でもっとも人気と実力のあるコンサート・ピアニストの一人。
そんな音楽家が、突然のコンサートからの引退(本人曰く「ドロップ・アウト」)。
しばらく休止してのち復帰するピアニストはいますが、バリバリの現役でコンサート活動を(死ぬまで)一切止めてしまったピアニストは、僕の知る限り、グレン・グールドただ一人しかいません。
「空前絶後」
思わずそう言いたくなります。

引退の理由をグールドはいくつか語っていて、そのどれもが最もらしく聞こえるのですが、僕は個人的に、言葉でではなく映像(演奏シーン)を見て初めて、「ああ、なるほど。そう言うことだったのか」、と腑に落ちる所がありました。
それはスタジオでのライヴ映像で、聴衆は無く、床も壁も全てが真っ白い部屋に真っ黒いグランドピアノ、そして、そこにグールドただ独り。
彼は異様に低い、ボロボロの椅子(「これは僕の家族なんだ」)に腰掛け、体を揺らし、ウェーヴェルンのピアノ曲を弾いています。
凄く没我的に、あるいは、瞑想的に。
その様はあまりにも異様なので、とてもただのライヴ映像には見えません。
目を閉じ、口をパクパクさせ、恍惚とした表情を浮かべるその男は、音楽を演奏していると言うよりも、音楽と同化しているように(僕には)見える。
その内部に入り込み、内側の世界で(安心して)呼吸し、行動し、息づいている人の様に見える。
まるで、この現実の世界から抜け出し、独り、夢の世界を生きている人の様に。

「グールドには、自分を夢の世界に連れて行ってくれる音楽さえあれば、聴衆は特に必要無いんだろうなぁ」
そのライヴ映像を見て、僕はそう実感しました。


先日行われた第10回『人の話を聴く会 番外編』で、「『話を聴く会』は今回でひとまず終わりにします」、と僕は最後に告げました。
理由はもちろんちゃんとあるのですが、文章ではうまく伝わるか自信がないのであえて書きません。(気になる方は直接質問して下さい)
その『会』を終わりにするにあたって、僕の頭の中にあったのが、グールドの事です。
聴衆の前でのコンサートをやめ、独り、スタジオ(夢の世界)に籠ったグールドの事。

『人の話を聴く会』はひとまず終わりにしますが、ちょっと、また新しい事を始めて見ようと思っています。
自分にとっては、とても大胆で、すごく大きな試みです。
やって見なくちゃ分からないところや、期待と不安の大きさ、それは『人の話を聴く会』とほぼ同様。
「じゃあどうしてそんな事やるんですか?」と訊かれたら、「自分に対する好奇心です」と応えます。
「自分がどういう人間なのか知りたい」、そう言う好奇心。

いささか前置きが長くなりましたが(あいも変わらず)、題して、
『個人的に話を聴く会』
僕(トムネコゴ店主)が、1対1で、あなたの話を聴く会です。
興味のある方は、thomnecogo@gmail.com、までメール下さい。
追って詳細をお知らせします。

店主

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今月の僕の誕生日に古い友人から贈られた一枚の絵。素敵ですね。凄く気に入っています。
今度始める新しい事をも祝福されているようで、二重に感慨深いものがあります。
“Happy Birthday”(and White Christmas…)
因みに、僕はこの絵から「カポーティ的都市と孤独」を感じますが、皆さんはいかがですか?
posted by トムネコゴ at 06:35| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月19日

「日常の中の絵」

お知らせ
大平高之『秋の展示会』は昨日(18日)が最終日でしたが、二人(僕と画伯)で話した結果、特に期限は設けずに、継続して大平さんの絵をトムネコゴに飾ることとしました。

「日常の中に絵がある」
そんな感じです。

現在3枚の絵が飾られています。
喫茶のお伴にどうぞお楽しみ下さい。

店主

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「秋日和 落ち葉踏み踏み井の頭 口笛吹いて どんぐりを拾う」富猫亭
posted by トムネコゴ at 11:54| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月26日

『大平高之の立てる音』

お知らせ

来月、大平高之 絵の展示会をやります。
展示会と言っても、シャンパングラスのオープニングパーティーや、ワイングラスのクロージングパーティー等がある華やかものではなく、コーヒーカップと読みかけの文庫本(例えば『檸檬』『富士日記』)、そんな地味でひっそりとした、小さな展示会です。

僕は日常で見る絵(芸術)の良し悪しは、どれだけその空間と調和しているかが大事だと思っているのですが、そう言う意味合いにおいて、大平さんの絵はトムネコゴにとって良い絵だと思っています。

今回の絵は全てパステル画です。
そのパステルの立てる耳に心地良い「サー、サッ、サー…」と言う音は、静かで、控え目。
これは考えてみると、大平高之自身が立てる音と何処か似ているような気がするのですが、皆さんはどう思いますか?
店主

大平高之 パステル画展
11月1日(水)〜18(土)
場所 トムネコゴ
※お店は通常営業してます。
8日(水)はもう一つの定休日(第2水曜日)です。
うっかりする事のないよう、お気をつけ下さい。

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大平さんのパステル画。
素敵な絵ですね。
posted by トムネコゴ at 22:58| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月24日

「お任せ下さい!」

前回のブログでトムネコゴの生年月日(2008年10月2日)を書いたら、何人かのお客さんに御祝いの言葉を頂きました。

「9周年おめでとうございます!」、と。

もちろんその都度御礼の言葉を口にしているので、この場を借りては特に何も言いません。
僕がこの場で言いたい事は、その御祝いの言葉を聞いて改めて、「そうか、トムネコゴはもう9歳なのか」、と気付かされたと言う事です。

昔、何かの本の中で思想家の吉本隆明(ばななのお父さんです)が、「人間何でもいいから10年やると一人前で、それで食っていけると思っていいと思います」、と言う様な事を書いてあるのを読んだ事があります。
その時は、「ふうん、そうなんだ。ほんとかしら」、と言う“どっちつかずの受け取り方”を僕はしました。(大体において僕は、“どっちつかずの受け取り方”をよくします)

そして昔、料理研究家の小林カツ代さんと(例によって)お茶してたら、「いーい、たいらくん。何をやってもいいけど、“よしっ、これで食っていける!”、と思っちゃダメよ(ニコニコ)」、と僕の目を真っ直ぐに見ながら言われた事があります。
その時の僕も、いつもの“受け取り方”をしたと思うけど、生の声の分、そして生身の人間の分、その響き方と残り方が違っていました。

どっちの時も僕はまだ若く(20代)、定職にも着いていず、これから自分がどうなるのかなんて全く分からない、そんな頃の印象的な出来事たちです。

果たして1年後に、僕、あるいはトムネコゴは、ちゃんと一人前になっているのでしょうか。


さて、10年とはちょっと(と言うかだいぶ)違いますが、第10回『人の話を聴く会』番外編
が来る29日(日)にあります。
僕(トムネコゴ店主)が話し手で、集まったお客さんが聴き手。
司会進行は金子“ロボコップ”しんぺい(パントマイマー)。

僕は、人の話を聴く事は、イメージとして相手の森の中に入っていく様なものだと思っていますが、今度の回ではどうやら自分の森の中に入って行く事になりそうです。
そこにはどの様な光景があり、どんな生き物が暮らしているのか。(猫はいるのか?)
それは行って見なくちゃ分かりません。
そして遭難せずに無事に帰って来れるかどうかは、“ロボコップ”の彼にかかっています。
そんな大事な役を、電車の中で変なことを考えている様な人間(※“ロボコップ”のこと。前回の『話を聴く会』より)に任せて大丈夫なのか?
それはやって見なくちゃ分かりません。

先日、ウチの営業部長が打ち合わせも兼ねて金子さんとお茶したところ、話合いが進む中で彼はこう言ったそうです。

「大丈夫です!このパントマイマー金子にお任せください!!」

任せましょう!

と言う事で、予約された方々お楽しみに。
店主

第10回『人の話を聴く会』番外編 ※満席です
18時開場・19時開演(なるべく18時半頃迄にお越し下さい)
※当日の喫茶営業は17時迄となります。
うっかりする事のないようお気をつけ下さい。

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森とは言えないけれど、その雰囲気は味わう事が出来る…かな。井の頭公園の外れです。
僕はここを散歩するのが好きで、いつか、難しい顔して散歩中のブラームスにばったり会わないかと期待しているのですが、まあ、無理かな。
posted by トムネコゴ at 08:24| 東京 ☁| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月13日

「ご自由にどうぞ」

道をブラブラ歩いていると、たまに、「ご自由にどうぞ」と書かれたダンボール箱が家の前に置かれているのを見かける事があります。
箱の中身はだいたいその家で使わなくなった食器や衣類、小物等の不用品で、それらの品々が拾ってくれる人を今か今かと待っている、そういう気配がそこにはあります。

僕はこの“ご自由にどうぞ箱”が好きで、見かけると必ず中を覗きます。
そうしてまだ使えそうな物やちょっと良さげな物を見つけ出し、得した気分で(鼻歌でも歌いながら)拾って行きます。

それは、例えば「湯呑」。
鮨屋で出てくる様な大ぶりなやつで、どっしりとして手に馴染み、年季とヒビは入っているけれどまだまだ現役で使えます。
これにほうじ茶でも淹れて一人台所のテーブルについていると、人生の無常をしみじみと感じる様な気になります。(気になるだけですよ)

例えば「電卓」。
とても古いやつ(おそらく20年以上前のもの)で、これは全く使えませんでした。
まるでオモチャの様なチープな見た目で、とても“175÷27なんて難しい計算が瞬時に出来る高度な機械”の様には見えません。(九九なら出来そう)
何となく初代ファミコンを思い出させます。
もしかしたら電源を入れると、「タラッタ、タラ、タッ、タ」、と懐かしいあのスーパー・マリオのテーマが流れて来るかもしれません。(そんな気がします)

そして「ゴーヤ」。
これはおそらく新鮮なやつだと思います。
なぜなら、その家の庭を何気なく見ると、ゴーヤの蔓が繁っている一角が目につき、その蔓から大小様々なゴーヤ達がぶら下がっているのが見えたから。
あるいは“今朝のもぎたて”かも。
そしてこれはもちろん「不用品」なんかじゃなく、「お裾分け」ですね。

僕はこの「お裾分け」と言う言葉もその精神も、どちらも好きです。

(ただそれだけの話)

さて、本日9月13日(水曜日)はもう一つの定休日(毎月第2水曜日)です。
うっかりする事のないようお気をつけ下さい。
店主

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※そのゴーヤです。嬉しくなって2本いただいてきました。美味しそうですね。
posted by トムネコゴ at 09:30| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月08日

車窓から見える風景の様にただ過ぎ去って行くだけの感情

アルバム『Waterside』の中に“Crayon”と言うとても短い曲があります。
1分46秒しかない、いかにも菅間さんらしい旋律と雰囲気を持った小品。
音数も少なく、曲中のアドリブや変化も殆ど無い。
始まったと思ったら終わっている、そんな曲です。

それは寝むりかけた子を起こさないように、
その子をあやす母の手のように、“そっと”演奏されます。
そしてその曲が終わって、その旋律の余韻の後に、夢の続きの様な美しいワルツが鳴り出します。

僕は『Waterside』を聴いていて、この“Crayon”が終わって次の“You are my waltz”が鳴り出すその瞬間がとても好きです。
まるで“Crayon”の旋律が忘却(眠り)の彼方へと吸い込まれ、その遠い場所(夢)から “You are my waltz”の旋律が静かに浮かび上がってくる、そんな瞬間。
その時の感情はけして幸福なものではないですが(どちらかと言うと物哀しい)、それでも僕はその曲と同様に、その瞬間が好きです。

あるいはそれも幸福の一つの形なのかもしれない。
たとえ物哀しくはあってもそこに痛みは無く、車窓から見える風景の様にただ過ぎ去って行くだけの感情。
そんな風にも思います

もし“音楽的まくら”と言うものがあるとしたら、“Crayon”はその好例ではないでしょうか。

「まくらを軽んずべからず」(三遊亭 ねこご)

と言うことで、まくら終わり。(前紐を解いて、羽織りを脱ぐ)


お知らせ
9月18日の菅間一徳 ソロ演奏会の予約は一杯となりました。
どうもありがとうございました。
予約された方々、お楽しみに。

尚、当日の喫茶営業は17時までとなります。
うっかりすることの無いよう、お気をつけ下さい。
店主

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※これは“トルコキキョウ”。ある人の“気持ち”の一つの形です。

posted by トムネコゴ at 08:14| 東京 🌁| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月05日

ついに第10回! 『人の話を聴く会』番外編⁉︎

第10回『人の話を聴く会』のゲストと日時が決まりました。
そして今回は訳あって、トムネコゴの営業部長から直々に話してもらいます。
では、部長どうぞ。

「皆さま、初めまして。トムネコゴ営業部長兼、デザイン部長の平良ちさと です。いつもありがとうございます。

この度、人の話を聴く会は第10回目を迎えることになりました。
そして、その第10回に相応わしい(?)“話し手”を紹介させて頂きます。

話し手 平良 巨 トムネコゴ店主

番外編ということで、イレギュラーですが、いつも“聴き手”に回っているトムネコゴ店主 平良巨の話を聴いてみることになりました。これは何名かのお客さんからの提案(というか要望)で企画、実現したものです。そして“聴き手”を誰にしようか悩んだ結果、「参加するお客さんから質問を受ける」という形にしました。

という事で、
聴き手 参加したお客さん
司会・進行役 金子しんぺい(パントマイマー・好意の出演)

お店の魅力は、店主の魅力。
ついにトムネコゴの店主が喋ります。
イロイロ質問してみたい方、話を聴いてみたい方、是非ご参加ください。
お待ちしてます。」

部長ありがとうございました。
えー、こういう事になっているようです。(他人事のように)
何だかこしょばゆいお言葉ですが。(独り言のように)

宜しければ、ご参加下さい。
お待ちしております。
店主

第10回『人の話を聴く会』
ゲスト 平良 巨(トムネコゴ店主) 司会・進行 金子 “ロボコップ” しんぺい
日時 10月29日(日) 18時開場19時開演(出来るだけ18時半迄にお越し下さい)
料金 1000円とワンオーダー
予約・問合せ 080ー6502ー0406かthomnecogo@gmail.comまで。

※「今回は特別に、参加される方には「宿題」があります。予約される方は上記のアドレスまでメールを送って下さい。詳しくはメールにてお伝えします。」部長


平良 巨(たいら なお)トムネコゴ店主
78年沖縄生れ。20歳で上京。その頃東京で文学・映画・ジャズと出会い、以来20代の殆どの時間をこの三つに費やす(私的三種の神器)。その傍には常に大量の珈琲とお菓子があった。その頃の口癖は「時間がもったいない」。「仙豆が有ればいいのに」と真面目に思っていた。(食事の時間が削れるため) 小林カツ代さんと知り合ったのもその頃。(皮肉ですね)
そんなある日、毎日の様に通っていた喫茶店が突然閉店している事を知り、途方にくれている中から“自分でお店を持つ事”を思いつく(私的啓示・28歳)。鎌倉で妻とトムネコゴを始める(29歳)。移転を考える(30歳)。同じ建物の2階(アパートの一室)に移転(32歳)。井の頭に移転(33歳)。現在に至る。

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「頑張れよ」(彼)
「参ったなぁ」(店主)


posted by トムネコゴ at 14:54| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月31日

久々のソロ演奏会 『Autumn 』

お知らせ
9月18日(月 祝)久々に菅間一徳 ソロ演奏会があります。

菅間さんは去年の暮れにアルバム『waterside』(with 権頭 真由)を出されてからは、権頭さん(アコーディオン)とのデュオ演奏会や第6回『人の話を聴く会』への出演、権頭・大平(ドローイング)との異色の演奏会を、トムネコゴで開いてきました。

そして今回約1年ぶりのソロ。
しかもその日は”敬老の日”。
「老人に優しく(おそらく)、おばあちゃんっ子で(本当に)、杖が似合う(個人的印象)」
そんな菅間さんにとっては、“うってつけの日”、ではないでしょうか。

宜しければご参加下さい。店主

Vol.11 『Autumn 』
時間 18時開場・19時開演(18時半までにお越しください)
料金 1000円とワンオーダー
予約・問合せ 080ー6502ー0406か、thomnecogo@gmail.comまで。
※残席わずかです。気になる方はお早めに。

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*素敵な麦の絵。ベン・シャーンの絵です。
この絵を見ると、僕は小津の”麦秋”を思い出します。
そして(やっぱり)アンパンが食べたくなります。




posted by トムネコゴ at 08:42| 東京 🌁| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月23日

猫も喜んでます

ご迷惑おかけしましたが(すいません)、本日23日から通常通り(臨時変更も臨時休業無く)営業します。

さて、27日(日曜)は第9回『人の話を聴く会』ゲスト 金子慎平(パントマイマー)です。
当日の喫茶営業は17時(l.o16時半)迄となりますので、うっかりする事のないよう、お気をつけ下さい。
予約された方々、お楽しみに。18時に開場します。
残席まだ少しだけありますので、気になる方はどうぞ。
予約・問合せ thomnecogo@gmail.com 080ー6502ー0406

久しぶりに晴れましたね。
猫も喜んでます。
店主

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posted by トムネコゴ at 08:19| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月21日

「すいません」

すいません、本日8月21日(月曜)は臨時休業となります。
ご迷惑おかけして申し訳無いです。
店主

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posted by トムネコゴ at 10:35| 東京 ☁| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月20日

「すまん」

誠に急なお知らせ
8月21日(月曜)は13時オープン、17時クローズとなります。
大変急で申し訳ないですが、宜しくお願いします。

店主

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「すまん」
posted by トムネコゴ at 22:19| 東京 ☁| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「かたじけない」

急なお知らせ
8月21日(月曜)は13時オープンとなります。
ご不便おかけしますが、宜しくお願いいたします。

店主

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「かたじけない」
posted by トムネコゴ at 07:20| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月17日

「誠にもって、あいすみません」

誠に急ですが、8月18日(金)は18時閉店(L.O17時半)となります。

そしてこの先しばらくは、”誠に急なお知らせ”(営業時間の変更、臨時休業)がちょいちょい出てくると思います。

その都度ご迷惑をおかけしますが、どうか、宜しくお願いいたします。店主

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「誠にもって、あいすみません」
posted by トムネコゴ at 20:28| 東京 ☁| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月01日

「産まれた時から銀メダル」 金子しんぺいと言う男

第9回の『人の話を聴く会』のゲストは、パントマイマーの金子しんぺいさんです。
実は金子さんは第3回(2016年11月)のゲストでもあり、今回で2度目の登場と言うことになります。
これは『人の話を聴く会』初のこと。
そのことについてと、この人のことを、ちょっと書いてみます。

金子さんがやられている“パントマイム”という特殊な芸は、皆さんご承知の通り、無言劇ですね。
言葉を一切発せず、体の動きだけで何かを表現する。
そこには静寂があり、だからこその物語がある。
まるで古いサイレントムービーのように。

金子さんは大学生の時、が〜まるちょば(サイレントコメディー・デュオ) の舞台を見て衝撃を受け、その師匠であるパントマイミストの清水きよし氏に弟子入りします。
元々は教師の道に進もうと大学に進学、教員免許まで得ていた彼は、ここで全くの方向転換をする事になります。
それは教育の現場に疑問を持ったから。

「(教育実習で)先ず教室に入っていって生徒に挨拶するじゃないですか」
「はい」
「(他の実習生は)皆んな普通に入っていくんですよ」
「普通に入るとは?」
「だから普通にガラガラとドアを開けて、そのまま普通に入っていく」
「はあ」
「ぼくはそれじゃ面白くないと思って、入り方から工夫したんです。例えばギターを弾きながら入っていく」
「……」

これは作り話ではありません。
金子さんと言う人を良く表したエピソードです。
彼は大真面目で可笑しな事をやる人なんです。

もちろん、金子さんはただ生徒を笑かそうとしてそんな事をしていたわけではなく、彼らの緊張をほぐし、授業(勉強)を少しでも楽しくする為の“きっかけ”を作ろうと、色々な事を考え、それを実践していたのだと思います。
そしてそんな奇特な先生は、例え生徒には受けが良くても、今の教育界にはその居場所が無いのかもしれない。
そして彼は、その無言の軋轢を、肌で感じ取っていたのかもしれない。

元々何かを表現したい想いが強かった彼は、演劇を経て、パントマイムと出会います。

「その頃はどんな劇を演っていたのですか?」
「あの〜、オリジナルを演ってたんですよ」
「オリジナルを?」
「はい。『産まれた時から銀メダル』と言う」
「産まれた時から銀メダル?」
「そうなんです。産まれた時から銀メダルの男の話」
「ははは(笑う)」(観客も笑う)

最終的に金子さんが辿り着いたのは、パントマイムと言う“無言と静寂の世界”。
ジャン=ルイ・バローが『天井桟敷』で、あるいはチャーリー・チャップリンが『黄金狂時代』で魅せた、どこか物哀しい 孤独の世界。
そんな世界に生きて、彼は今どんな事を思っているのだろうか。
教師になって生徒に伝えたかったであろう“熱い想い”は、無言のうちに消えていってしまったのだろうか。

“おそらくそんな事はあるまい”、とぼくは思います。
“彼は別のやり方で、それを伝えようとしているのだろう”、と。
(今度の回ではその辺の事もじっくり聴きたい)


前回、金子さんは実によく喋りました。(ほとんど一人で喋っていた)
まるで次から次へと言葉(想い)が溢れ出てくるみたいに。

「こんなに喋ったの初めてですよ〜」
「こっち(喋り)の仕事も来るんじゃないですか」
「いやいやいやいや(笑)」

この人の中にはまだまだ“語られざる熱い想い”がある。
ぼくは会を終えてそんな事を思いました。
それで今一度、“だからこその物語”を聴いてみたいと思います。
良かったらご参加下さい。
店主

第9回『人の話を聴く会』
日時 8月27日(日) 18時開場・19時開演(※18時半迄にお越し下さい)
料金 1000円(とワンオーダー)
要予約 080ー6502ー0406 か thomnecogo@gmail.com まで。
残席 7(8月1日現在)

※“産まれた時から銀メダルの男の話”が気になる方はメールを下さい。
可能な限りお答えします。

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※ジャン=ルイ・バローです。雰囲気ありますね。かっぽれを踊っているところです。(嘘です) 彼とマルセル・マルソー、この二人のパントマイミストのことを、前回金子さんは特に語っていました。おそらくパントマイムの世界で生きる人達にとって、避けては通れない 巨大な存在なんだと思います。ヌーヴェルヴァーグでのゴダールとトリュフォーのような。あるいはボサノヴァでのジョビンとジョアン、カレーライスでのジャガイモとニンジン…。

posted by トムネコゴ at 08:02| 東京 ☁| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月26日

夏の風物詩、ドラエモンに負けぬよう、龍馬暗殺

お知らせです。
27日(木)・28日(金)・29日(土)の3日間、トムネコゴの目の前の公園で『夏の盆踊り』があります。
いわゆる夏の風物詩ですね。
提灯がぶる下がり(江戸っ子口調)、テキ屋が出て(古い言い方)、浴衣美人がいる(と思う)。
櫓(やぐら)が組まれ、和太鼓を乗せ、バチで叩いて音頭を取る。
“どどんどどん、かかんかかん…”
老若男女がある決まった振り付けで踊り、その櫓の周りを緩やかに回る。
“月が出た出た、月が出た…”
おそらく、日本人なら誰しもが“懐かしさ”を感じるであろうそんな光景が、そこにはあります。

…えっと、これは盆踊りを宣伝するために書いているわけではありません。
その盆踊りが行われている間(18時頃〜21時頃)、“トムネコゴの雰囲気が一変する”ことを告知するために書いています。
それは大音量の『東京音頭』や『ドラエモン音頭』が、防ぎようもなく店内で鳴り響いている事を意味します。
そんな状況で珈琲を飲んで、ほんとうに一息つくことができるのか?
奇特な方は試してみて下さい。

トムネコゴは(ドラエモンに負けぬよう)通常通り営業してます。
店主

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※我が家のドラ(息子)です。ゲーテを踏んづけています(さすがドラ)。
彼は引き出しの中に入るのは異常なくらい好きですが(どうしてだろう?)、だからと言って、別の時代にタイムスリップしているわけでもないようです。
でも実際はしているのかもしれない。家人が留守の間に、チャーリー・パーカーのコンサートに行ったり、“龍馬暗殺”を現場で寝っ転がって見たりしているのかもしれない……。
猫はホント、謎です。
posted by トムネコゴ at 07:40| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする