2017年05月05日

『魅惑の宇宙防衛隊』

トムネコゴの直ぐ目の前には公園があります。
井之頭公園の「外れ」と言いますか「離れ」と言いますか。
ブランコがあり、スベリ台があり、鉄棒がある。
もちろんベンチもいくつかある。(砂場は無い)
そして直ぐ側を小川(神田川の源流)が流れ、それに沿って大きな木が生えています。
川の水は浅く、アメンボ達が、水面から突き出た石の間を“すいすい”と移動して行くのが見える。
木々は高く、その下に立って上を見ると、立派な枝葉を通して朝の空が遠くの方に見える。
晴れた日には青空が、曇った日には曇り空が。(当然)

僕は店の開店前にその小川の側まで行き、そこにある木を使って軽いストレッチ運動をしながら、何となく“川の音”を聴いたり、風で木々が揺れるのを見たり、“風そのもの”を感じたりして過ごすことがあります。
脹ら脛や腿の裏を“ぐいぐい”伸ばしながら、何も考えずに、ただそれらの中に身を置く。
それだけの事ですが、不思議に気分が晴れ、気持ちの良い時間を過ごすことが出来ます。(暇な方は試してみて下さい)

ある日、いつものようにそんな(暇な)事をしていると、4人の少年達がセミ捕りとバケツを手にやって来ました。
1人は川の中を歩き(泥だらけ)、残りは川の縁を何やら叫びながら歩いています。(しかし子供はよく叫びますね)

「おーい、いったぞー」
「そっちからまわれー」
「逃すなよー」
そして、
「オレたち、みわくのうちゅうぼうえいたーい」

みわくのうちゅうぼうえいたい?
そう、彼らは『魅惑の宇宙防衛隊』だったのです。

『魅惑の宇宙防衛隊』とは何か?
知りません。
では『魅惑の宇宙防衛隊』は何をしているのか?
どうやら川に住む何かを獲っているようです。(虫?ザリガニ?)
それが「宇宙の防衛」と何か関係があるのか?
知りません。(見当もつきません)

世の中にはまだまだ知らない(見当もつかない)事が沢山ありますね。
(そんな「防衛隊」があるなんて、おそらく政府も知らないのではないでしょうか)

少年達の目を通してこの世界(宇宙)を見ると、そこには沢山の「魅惑」があって、彼らはセミ捕りとバケツを手に、今日もどこかでこの「魅惑の宇宙」を防衛しているんでしょうね。
おそらく、泥だらけになりながら。

「つかまえたぞー」

(ただそれだけの話)

IMG_0669.JPG
※先日久しぶりに登った高尾山。都会の喧騒を離れ、気持ちの良い山登りと静かな山頂の景色を‥‥と思ったらなぜか子供だらけ。(実際には写真の5倍位います)
「アリだー」「お菓子忘れたー」「せんせー何才?」
こうなると「魅惑」もヘッタクレもありません。あるのはただ「混沌」のみ。
「まず始めに混沌が在った」(ギリシャ神話)
「今もやっぱり混沌は在る」(現代の真話)
posted by トムネコゴ at 06:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ただそれだけの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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